あおぞら音楽社

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【音楽療法士のための「介護予防」実践BOOK】 歌うことが口腔ケアになる ~科学的エビデンスに基づく歌唱リハビリ

甲谷 至
判型
B5 160ページ  表・図版・楽譜・イラスト多数
定価
本体1,905円+税
発行年月
2008年9月
ISBN
978-4-904437-01-8

歌うことは医学的にどう役立つの?
改正介護保険法サービスの中の大きな柱「口腔ケア」って何?
要介護者の死因のトップ「誤嚥性肺炎」は、口を鍛えることで予防できる。
その科学的メカニズムは?
寝たきりを防ぐ歌うリハビリの具体的実践法。音楽療法の医療への貢献 etc.
・・・などをQ&Aと譜例・図解でわかりやすくご紹介します。

【本書の主な内容】

なぜ音楽療法と口腔ケアが関係あるの?/歌うことの医学的効果は説明できるの?/改正介護保険法を知らずに高齢者医療は語れない/国民生活に浸透する「介護予防」の柱の一つが「口腔ケア」/口腔ケア=歯みがきだけではありません/口は、命の入り口&病気の侵入口/歌うことが寝たきりや誤嚥性肺炎を予防する/そのメカニズム/歌を使った摂食嚥下リハビリテーション実践法/食事の前に行う口腔ケア「寅さん体操」ほか
【付録】音楽療法の前後に行う「評価」代表的な方法数種を紹介

INDEX 目次

◆ダイジェスト◆ なぜ「歌うことが口腔ケアになる」の?

●Part 1● 音楽療法士にとって口とは
Q1: 美しい歯とは
Q2: 歌う人の若々しさはどこに表われる?
Q3: 笑顔を保つための秘訣は?
Q4: アンチエイジングとは?
Q5: 音楽療法士が配慮すべき口の表情とは?
Q6: 表情筋を鍛える体操とは?
●Part 2● 歯は音楽療法士の仕事道具
Q1: 歯みがきはなぜ必要なの?
Q2: 歯ブラシを選ぶポイントは?
Q3: 歯ブラシを取り替える時期は?
Q4: 電動歯ブラシはみがけるか?
Q5: 歯ブラシ以外の清掃器具は?
Q6: 歯みがき剤は必要?
Q7: 洗口剤は必要?
Q8: 要介護者の歯みがきは?
Q9: 簡単にできる口腔ケア
●Part 3● 歌からわかる口の健康
Q1: 音楽療法の参加者の口の中
Q2: 虫歯の予防法は?
Q3: 歯ならびが悪いと歌えない?
Q4: 奥歯が腫れていると歌えない?
Q5: 歯を抜いた後は声が変わる?
Q6: 歯の表面の黒い汚れは?
Q7: 口臭がするのは?
Q8: 舌の表面が白いのは?
Q9: 口の渇きで歌えないのは?
Q10: 歌から口をチェックする
●Part 4● 音楽療法と口腔ケア [改正介護保険法での柱として]
Q1: 口腔ケアって何?
Q2: 口腔ケアの目的は? 具体的内容は?
Q3: 口腔ケアと改正介護保険法の関係
Q4: 口腔ケアは誰が行うの?
Q5: 音楽療法としてできる口腔ケアの範囲
Q6: 音楽療法士に歯科の知識は必要?
■学術研究発表の中での「歌唱」
●Part 5● 嚥下のメカニズム
Q1: 摂食嚥下とは何?
Q2: 食べ物を飲み込むだけで肺炎になるって本当?
Q3: 音楽療法でできる「誤嚥性肺炎」の予防とは?
Q4: 音楽療法士の仕事を他職種に説明するには
■■ 「歌うこと」の意味と効用
●Part 6● 歌を使った摂食嚥下リハビリテーション
[バンゲード方式の音楽への応用]
Q1: むせる人、嚥下障害のある人へ
Q2: 顔にマヒがある人へ
Q3: 呼吸機能の悪い人へ
Q4: 発音・発声が悪くしゃべりづらい人へ
●Part 7● 実用・口腔ケア体操
Q1: 「寅さん体操」とは?
・ 「花」体操
・ 「学生時代」体操
・ 「想い出の渚」体操
・ 「亜麻色の髪の乙女」体操
・ 「旅の夜風」体操
【付録】 音楽療法の前後に行う「評価」―代表的な方法
・口腔機能評価表  ・唾液の湿潤度の測定評価
・口臭の測定評価  ・口唇の動きの測定評価
・リコーダー演奏を応用した口腔機能の評価
・発音の明瞭度・スピードの測定評価 
文献
本書の誌面の一部をご覧になれます。
[1] 「ダイジェスト」より一部
[2] 寅さん体操より一部
[3] 「花」体操より一部

【著者プロフィール】

甲谷 至 (こうや・いたる)

歯科医師、神奈川リハビリテーション病院歯科口腔外科部長、日本障害者歯科学会認定医、日本音楽療法学会評議員、認定音楽療法士

1955年東京生まれ。日本大学歯学部卒業。日本大学歯学部第1口腔外科助手、相模原南病院歯科を経て、1994年より神奈川リハビリテーション病院医長、1999年同副部長、2004年より現職。知的障害者、頭部外傷による高次脳機能障害者、脳卒中後遺症患者、頚髄脊髄損傷患者などの歯科治療を行う。音楽療法の臨床を、高齢者を対象に相模原南病院、1994年からは高齢知的障害者を対象に厚木精華園において歯科治療と並行して実践中。音楽療法臨床に基づく論文を多数発表。
所属学会は日本音楽療法学会、日本障害者歯科学会、日本老年歯科学会、日本口腔ケア学会、日本抗加齢医学会、日本医学写真学会。
幼時よりレッスンを始めたオルガン音楽を愛好し、とりわけカール・リヒター(パイプオルガン)とジミー・スミス(ジャズオルガン)を崇拝する。4台のエレクトーンとフルートを所有し演奏研鑽中。一眼レフとセミ版カメラでの写真撮影が趣味。

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