音楽療法士養成の現場でテキストとして使われています。
好評の前著『歌うことが口腔ケアになる』の「実用編」として、介護予防の柱の一つ「口腔ケア」を、日々の習慣に正しく楽しく取り入れることを意図して考案された「かるた」(70音かるた)です。
家庭や介護現場ではもちろん、嚥下のための講習会で活用されています。
すべての読み札(歌詞札)には、口腔機能をアップさせる発音練習や口唇リハビリなどが含まれ、復唱するだけでも効果があります。
「替え歌かるた」と心身の機能
このかるたは「口腔ケア」を中心とした介護予防のための各種活動に使えます
「かるた遊び」は、古くからある日本の優れた文化です

絵札と読み札(歌詞札)

「替え歌かるた」の特徴
1. 手に取りやすいように、札は通常のかるたの2倍の大判サイズです
2. 「あ」~「ぽ」の50音を含む70音かるたで、絵札70枚と読み札70枚で構成されています。「だ」や「ぱ」のような濁音や半濁音の読みが入っているのは、口腔機能を向上させる発音練習と口唇リハビリに不可欠であるからです。
3. 四十七都道府県のそれぞれのお国自慢 (食べ物、自然、人物、歴史、行事、観光など)が、各札に読まれ、絵札に描かれています
4. 読み札は「替え歌」になっています。元歌はやさしい童謡唱歌(※)です。
5. 絵札のオモテはお国自慢の絵、ウラは読み札(歌詞札)と同じです。
6. 歌詞に、口腔ケアの発音練習として効果の高い「パ・タ・カ・ラ行」や「ア・イ・ウ・エ・オ」などの言葉を多く使用しています。これらを発音することで口唇、頬、首など顔の筋肉(表情筋)や舌の運動につながり、食物や水分をむせることなく楽に飲み込め、魅力的なおしゃべりができるようにリハビリ効果を意図して作られています。
7. 歌詞には昭和時代を思い出させる回想法的な要素も含まれています。
(※)元歌として次の曲を使用しました。
「ごんべさんの赤ちゃん」、「うれしいひな祭り」、「浦島太郎」、「鉄道唱歌」、「どんぐりコロコロ」、「うさぎとカメ」、「たき火」、「ゆき」、「春の小川」、「七夕さま」、「雨ふり」(以上11曲)
「替え歌かるた・お国自慢70」の使い方いろいろ
(詳細は付録の解説書をご覧ください)
1 お国を質問
2 お国を回想
3 歌詞を朗読
4 替え歌を歌う
5 お国当てクイズ
6 絵札当てクイズ
7 絵札を取る
8 歌詞札を取る
9 絵札めくり
10 地方別に分類
11 頭文字合わせ(神経衰弱)
12 もっとあるお国自慢
13 替え歌づくり