書評コーナー REVIEWS
- 『Jupiter』 vol.110 (2008年6月・7月合併号)
- 「Book」のコーナーより
「ひたすら“音楽の根源”をめざす書」 -
さあ、この本片手に、みんなで「なんちゃって音楽」(古今東西の音楽ノウハウ借用演奏)をやってみよう。 チンドン、 ピグミーの合唱、 ビッグバンド、伊福部昭、フーガ、ハイドン、シューマン、ケージができたかな? コツを身につけたら、曲作りだ。 「イスとり作曲」 「しょうぎ作曲」など、好きなルールで♪♪♪(実践あるのみ)。「なんだ音楽って、こうやるんか」「案外、気楽やね」。
この本は欲張りだ。民族、ポピュラー、クラシック音楽の原理と歴史を数行で表現し、10の即興音楽方法、5つの共同作曲方法を伝授、33の楽器の使い方とCDが付いている。おまけに頑固&誠実だ。わき道、抜け道、高速道路、いろいろ使って、ひたすら“音楽の根源”をめざす。
昨年の〈いずみ子どもカレッジ2007〉作曲ワークショップで作った歌「ヤギ踏んじゃった」も収録された(この本を書いた野村誠さんと片岡祐介さん、そして尾引浩志さんが講師だった)。 ヤギの運命が錯綜(さくそう)するシュールな詞と、ちょっぴり泣ける優雅なメロディー。 よかった、よかった。 これで世の中みんなの曲と、なりました。 (め)
- ピアノの先生のための情報誌「LPO(レッスン・プラス・ワン)」Apr,2008 第109号
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LPOの今月はコレに注目!! 第46回
五線譜が読めなくてもOK!世界中の音楽も簡単にできてしまう魔法のレシピ集
『音楽ってどうやるの ミュージシャンが作った音楽の教科書』 -
前作『即興演奏ってどうやるの』から3年半。野村誠氏+片岡祐介氏による新刊『音楽ってどうやるの』が発売です。特別な楽器や技術、理論がなくても実践できる音楽のアイデアがCD音源とともに紹介され、発表会や教室でのお楽しみ企画としてはもちろん、音楽の新たな扉を開く書として、要注目の一冊です。
〔1〕演奏の章「なんちゃって音楽」民族音楽から西洋音楽まで、31の音楽を実際に演奏してみる章。極力五線譜を使わないなど、ひとつひとつが本当に手軽に取り組める内容ながら、それぞれの音楽をかなりいい感じで表現できるのはさすが。CDを参考に自分たちのオリジナルを作ったり、新たな音楽スタイルを開発してみるのも面白いかも。その内容の豊かさは、大人の生徒さんや保護者とのワークショップにもおすすめです。
〔2〕即興の章「どうなるかな音楽」著者のお二人がワークショップで行ってきた、グループで楽しむ即興音楽ゲームを紹介。「お手本」のないスリリングさ、ワクワク感は、普段のレッスンではなかなか味わえないもの。生徒さんの意外な一面をを見ることができるかも !?
〔3〕作曲の章「できちゃった音楽」ワークショップで実践されてきたグループで行う共同作曲法から、5つの方法を紹介。これらの方法で「教室の歌」などを作ってみるのもステキです。
〔4〕楽器の章「なるほど楽器事典」本書の音楽に最適な楽器たちを紹介。CDで実際の音を聴くこともできます。
